インスリンの歴史

バンティングとベスト及び実験犬

インスリンは1921年にバンティングとベストによって発見されました。
すい臓を全摘した犬、マージョリーに、すい臓からの抽出物を注射すると血糖値が2時間で50%下がることが確認されました。
マージョリーはその後90日間、生存しました。

アイレチン

イーライリリー社はインスリン発見の翌年の1922年5月にインスリンの製剤化に成功しました。その後1923年に世界で初めてのインスリン製剤を発売しています。写真が当時の製剤で商品名はアイレチンです。

患者 J.L.

当時、アイレチンで治療を受けていた1型糖尿病患者(インスリン依存型)のインスリン治療前とインスリン治療後。右の写真がインスリン治療開始日のものですが、糖代謝異常のためやせ細っています。当時の糖尿病は必ず死に至る病気と恐れられていました。左側がインスリン治療開始から2ヵ月後の写真です。当時インスリンはミラクル(奇蹟の薬)といわれる程重要な薬でした。

家畜のすい臓の山とインスリン原末のボトル

当時のアイレチンを製造するために集められた家畜のすい臓の山です。手前のボトル1本のインスリンの抽出のために大量のすい臓を必要としました。

  • 当時のリリーのアイレチンの広告
  • 日本で初めて糖尿病治療の本の中に掲載されたインスリン広告。
    当時はシオノギ商店(現在のシオノギ製薬)が発売をしていました。
    広告中に100単位8円(現在の金額に換算すると約8万円)という記載があり、当時は大変高価な薬でした。
  • アイレチン発売当時の注射器
  • 「糖尿病学の父」といわれたジョスリンから、リリー社とDr.バンティングに送られたクリスマスカード