糖尿病とは?

コントロール可能な病気です

国民の5人に1人以上が患者かその予備軍と言われている糖尿病。
一度発症したら完治はしないものの、血糖値を正常レベルに保つことでコントロールが可能です。そのためには食事療法、運動療法が必要で、薬を使用することもあります。

糖尿病の主治医は、あなた自身です。
いつ何を食べるか、運動するか、糖尿病薬を実際にどのように飲むか、注射するか、あなた自身の行動によって、血糖値を正常に保つことができるのです。

また、糖尿病の病態は時の経過とともに変化します。よって、医師に相談の上、使用する薬や治療計画をたてて管理していく必要があります。

将来合併症が起こるリスクを少しでも減らすために、糖尿病の正しい知識を身につけ、体調を良い方向に持っていきましょう。

大きく分けて1型と2型、2つのタイプがあります

糖尿病になると、体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなります。
インスリンはすい臓で作りだされて血糖を正常範囲に保つ役割をしますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。
糖尿病には大きく分けて次の2つのタイプがあります。

2型糖尿病 (インスリン分泌不全とインスリン抵抗性による糖尿病です)

すい臓はインスリンを作り出しますが、量が十分ではない(インスリン分泌不全)か、作られたインスリンが十分作用しません(インスリン抵抗性)。以前は「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。
2型糖尿病は適切な食事指導と運動、薬の内服・注射やインスリンで治療します。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。
糖尿病になるかどうかには一部遺伝が関係しており、肥満が原因とは必ずしもいえません。
砂糖など甘いものの取り過ぎばかりが原因ともいえませんので、糖尿病にかかったのは、決して本人のせいだけではないのです。

主な症状

2型糖尿病は、初期の段階では自覚症状がまったくないことが多く、症状があらわれるとしても、非常にゆっくり、少しづつあらわれます。

  • 疲労感
  • 皮膚が乾燥して痒い
  • 手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある
  • 感染症によくかかる
  • 頻尿
  • 目がかすむ
  • 性機能の問題 (ED)
  • 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
  • 空腹感やのどの渇きがひどくなる

2型糖尿病の原因

2型糖尿病は、次のような人に起こりやすいことがわかっています。

  • 40歳以上の人
  • 太りすぎの人
  • 家族に糖尿病の患者がいる
  • 著しい運動不足
  • 妊娠中に糖尿病にかかっていた
  • 体重4kg以上の赤ちゃんを出産した
  • 病気やけがなどのストレスがある

1型糖尿病(インスリン欠乏による糖尿病です)

すい臓がインスリンをほとんど、またはまったく作ることができません。
よって、インスリンを注射しなければなりません。このため、以前は「インスリン依存型糖尿病」とも呼ばれていました。
糖尿病の患者さんのうち、1型糖尿病は10人に1人もいません。
若いうちに発症する事が多いのが特徴ですが、年齢に関係なく発症が見られます。

主な症状

症状はふつう突然あらわれます。

  • 普段よりのどが渇く
  • 頻尿
  • 急激な体重減少
  • 疲れがひどい

1型糖尿病の原因

1型糖尿病の原因は正確にはわかっていませんが、関係する因子としてあげられるのは次の2つです。

  • 1型糖尿病にかかりやすい体質を持っている。
  • 何らかの原因により、インスリンを作っている、すい臓の一部が破壊される。

2型糖尿病の発病は遺伝性による場合があるため、上にあげた症状のうち、3項目以上あてはまるご家族(父母、兄弟姉妹、子ども)には、糖尿病の検査をおすすめします。また、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができます。
いずれの型の糖尿病にせよ糖尿病の治療に最も大きな役割を果たすのはあなた自身です。
ご自分の糖尿病を管理するために何ができるか、いろいろなところから情報を集めましょう。糖尿病について知識を増やすことは大切なことです。糖尿病のことを知れば知るほど、糖尿病と上手に付き合っていけるからです。