第14回受賞者発表

~11月14日は「世界糖尿病デー」~
インスリン治療を50年以上継続している糖尿病患者さんを顕彰
第14回「リリー インスリン50年賞」 16名の受賞者を発表

日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下、日本イーライリリー)は、インスリン治療を 50 年以上継続されている糖尿病患者さんに敬意を表し顕彰する、第 14 回「リリーインスリン 50 年賞」の授賞式を 11 月 9日(水)に開催しました。

第 14 回となる本年は、合計 16 名という過去最多の方が受賞され、第 1 回からこれまでの受賞者数の合計は今年で 100 名を超えました。そのうち 11 名の方が授賞式に参加され、50 年以上にわたるインスリン治療の道のりを振り返りながら、家族や主治医など周囲の方々からの多大なるサポートへの感謝や他の糖尿病患者さんへの励ましなど力強くお話されました。また、受賞者の皆様には、ご本人のお名前を刻印した特製メダル(銀製)と、世界糖尿病デーのシンボルカラーである青いバラのコサージュが贈られました。

授賞式にご臨席頂いた、日本糖尿病学会常務理事で国立国際医療研究センター 糖尿病研究センター センター長の植木 浩二郎 先生は、受賞者の方々に祝辞を述べられるとともに、「血糖値のコントロールが今よりずっと難しかった 50 年前よりたゆまぬご努力を続け、こうして今お元気に過ごされている受賞者の皆様のお姿に大変感激しております。皆様の生き方そのものが、現在糖尿病と戦っておられる方々のお手本になると思います。」と 述べられました。また授賞式終了後の懇親会では、日本糖尿病協会理事で東京女子医科大学 糖尿病センターセンター長の内潟安子先生は、「皆様の 50 年間の真摯なご努力と前向きな姿を伺い、わたくしどもも大変エネルギーをいただきました。この日を一つの区切りとしてこれからもまた元気に過ごしていっていただければと思います。」と述べられました。

日本イーライリリーは今後も、画期的な糖尿病治療薬の研究、開発および情報提供活動に尽力していくとともに、「リリー インスリン50年賞」をはじめとしたサポート活動を通じて、糖尿病と日々闘う患者さんに寄り添い、糖尿病治療におけるベストパートナーを目指してまいります。

第14回受賞者発表

※写真に写っているのは、報道関係者様への情報公開をご了承頂いた受賞者の皆さんになります。


「リリー インスリン50年賞」とは

インスリン治療を 50 年以上継続されている糖尿病患者さんの長年のご努力を称えることを目的に、1974 年に米国で始まりました。これまでに米国を中心に世界で 14,000 名以上の患者さんに授与されています。日本では 2003 年に表彰を開始し、第 14 回を迎えた本年度を含めてこれまでに 104 名の患者さんが同賞を受賞されています。
毎年、表彰式は世界糖尿病デー(11 月 14 日)の前に開催しており、今年は受賞者の皆様に、ご本人のお名前を刻印した特製メダル(銀製)と、世界糖尿病デーのシンボルカラーである青いバラのコサージュを贈呈しました。

日本イーライリリーは、「リリー インスリン 50 年賞」を受賞された患者さんが、インスリン治療を継続する全ての糖尿病患者さんに勇気と希望を与え、治療に前向きに取り組む上での目標となることを願っています。

第14回「リリー インスリン50年賞」受賞者プロフィール

※50音順になっております。
※伊藤様、加藤様、芝山様、深井様、堀江様、松尾様、R.I.様には授賞式にご参加いただきました。
※報道関係者様への情報公開をご了承いただいた患者さんのみご紹介しています。
※受賞者プロフィールの内容は、患者さん個人としての見解です。

◆ 伊藤 正美 様 (インスリン治療歴 50 年 / 1 型糖尿病 / 1950年生まれ / 大阪府在住)

16 歳の時、若年性糖尿病と診断され 3 カ月間入院。「一生、インスリンを打たなければあかん」という現実も、そんな馬鹿な…と信じられませんでした。注射を打つと当然ですが体調も良くなる。こんなに元気ならやめても大丈夫じゃないかと、自己判断で中断したところ元の木阿弥。そこで一生の病気なんだと改めて自覚しました。結婚してからずっと私の体を思い、料理を作ってくれている妻とは職場で出会いました。結婚式は二人だけでグアムで挙式。初めての海外旅行で、インスリンのために、日本時間にあわせた時計と現地時間にあわせた時計を両腕につけてコントロール。グアムの役所で入籍手続きもしてと、1 日がかりでした。
糖尿病治療の進歩と、もちろんお世話になった医師や、妻に本当に感謝しています。会社を辞めてからは本格的にゴルフを始め、多いときは週に 2 回ゴルフ場へ。運動が好きで、趣味が運動といってもいいくらいです。1 型糖尿病は毎日の食事、規則正しい生活リズム、それを守っていれば好きなことができるんです。

◆ 加藤 敦子 様 (インスリン治療歴 50 年 / 1 型糖尿病 / 1953年生まれ / 東京都在住)

12 歳の夏に発症。その半年前には健康優良児で表彰されていたので、母はそんなに気にしておらず、布団から起き上がれなくなって初めて町の病院へ行きました。父の家系が 2型糖尿病だったので責任を感じた父の「自分がなればよかった」という一言は忘れられませ ん。大学卒業後に結婚し、愛知から東京へ引っ越しました。初めての妊娠に迷っていた時、東京女子医大の先生に背中をぽんと叩かれ「可能性に挑戦しないでどうするんですか」ってすごく明るく言われたんです。勇気づけられた言葉ですね。4 年後には、女の子を授かりました。その時、病院で同じ 1 型糖尿病のとても気の合う友達が何人もできました。病気のことや悩みなどいろいろなことを話すことができて、今でもよく会い、すごく支えになってくれています。糖尿病でも出産して、仕事をして、同じ思いをしている友達。彼女達の頑張っている姿をみていると、私も刺激を受けます。それぞれ本当にみんな頑張っていて、かけがえのない私の一生の友達です。

◆ 芝山 伸男 様 (インスリン治療歴50年 / 1型糖尿病 / 1964年生まれ / 兵庫県在住)

1 歳 8 カ月で糖尿病を発症しました。最初はハシカと診断されましたが祖母の判断で別の病院へかかり、糖尿病治療を開始しました。20 歳で夢だった栄養士として就職をしました。私が栄養士を目指すきっかけになったのは、小学生の頃、おやつの時間にみんながプリンを食べているのに自分だけがリンゴを食べなければならず、「この状況をなんとか変えたい」と思ったのが始まりかもしれません。それから病気のことについて学び、病院の栄養士になりたいとこの道に進み、現在は病院の栄養管理室副室長として勤務しています。
6 歳で 1 型糖尿病の子どもが集まるサマーキャンプに参加し友達ができたことでとても心強さを感じました。高校生まで参加していましたが、今でも OB として参加者と先生のパイプ役、相談役として関わらせてもらっています。
私はいつも、この病気について自分で出来る限り努力しようと心がけています。チャレンジ精神を忘れずに、現在はフルマラソン完走を目標に日々挑戦中です。今後は一人でも多くの方に 1 型小児糖尿病のことを理解してもらえるよう、私の経験などを伝えていきたいと思っています。

◆ 深井 ひとみ 様 (インスリン治療歴 50年 / 1 型糖尿病 / 1953 年生まれ / 新潟県在住)

13 歳で発症しました。中学生にも関わらず小児科へ回されたことが運命の分岐点でした。小児科の先生は熱心に話しを聞いてくださり、糖尿病を疑いすぐに検査、病名が判明しました。熱心な先生にぜひと勧められたサマーキャンプに参加し、自身の意識が変わりました。同じ病気の仲間と接することで「なんでも普通にできるんだ」と思うようになり、特に自己注射ができるようになったことが大きかったです。母も一緒に参加してくれ病気について理解してくれたことも本当に感謝しています。仕事は、准看護師として高齢者専門の病院で定年まで勤務しました。夜勤もあり決して楽な道ではなかったけれど、定年まで勤めあげられたことは私の誇りです。今までそんなに気負わずに自分のペースできたので、気付いたら 50年でした。これからも自分のペースでのんびり過ごしていきたいです。

◆ 藤井 美智子 様 (インスリン治療歴 56 年 / 1 型糖尿病 / 1953 年生まれ / 大阪府在住)

※ご本人のご都合により、インタビューは行っておりません

◆ 堀江 義典 様 (インスリン治療歴 51 年 / 1 型糖尿病 / 1962年生まれ / 福岡県在住)

発症当時は家の隣の小児科で診てもらっていましたが、原因不明のままでした。月日が過ぎ、とうとう気を失って、救急車で国立病院に運ばれたのは 4 歳の時でした。先生や看護師、両親に囲まれて、意識が戻った時「あ!目が覚めた」と、言われたことは今でも鮮明に覚えています。28 歳で食品メーカーから医療業界へ転職。それからずっと医療業界に携わっています。糖尿病の最新治療に詳しくなり、管理栄養士の資格と食べ物に対する知識は生きるうえでの強みとなりました。長男が生まれた時、「この子が成人するまでは絶対合併症を起こさない。」と妻に誓い、自分を戒め、日々生活。3 人の子供達も無事成人を迎えました。次の目標は、初孫が成人するまであと 15 年です。
今治療を続けている方々に伝えたいのは、「幸せになることにどん欲に。」ということです。僕は堀江義典という一人の人間で、その後ろに糖尿病がたまたまついていると思っています。「こうなったらどうしよう。」ではなく「そうなった時に考える。」それがどん欲に生きること。今を大切に、一日を大切に、その積み重ねを続けていけば、目標の 15 年にも届くと思っています。

◆ 松尾 功 様 (インスリン治療歴 51 年 / 1 型糖尿病 / 1944 年生まれ / 北海道在住)

ずっと体調がよくなく、たまたま大学の保健室にあった雑誌の体験記に、私とよく似た症状が載っていました。その時に相談した保健婦さんが偶然にも糖尿病だったため、すぐに病院を紹介してもらいました。その保健婦さんは、下宿生活をしていた私の食生活をとても心配して、自分の家のすぐ近くにアパートを見つけてくれて、卒業するまで夕飯はその家でいただいていました。もう一人の母のような存在で、あの時は本当にお世話になりました。
卒業後は、英語の教師を 37 年間、定年まで勤めました。病気と仕事、苦労もあったけど、思い返すと楽しいことの方が多かったです。今でも教え子が会いにきてくれるのは、教師冥利につきます。
現在の主治医は結果主義ではなく、先を見据えて方針を立ててくれる方です。自分の体には嘘をつけませんし、体は必ず自分の努力に応えてくれます。先生の方針のおかげで合併症もなく、今日までやってこられたのだと思います。

◆ R.I. 様 (インスリン治療歴 53年 / 1 型糖尿病 / 1958 年生まれ / 新潟県在住)

糖尿病発症は 4 歳の時。当時は周りに子供の糖尿病患者がいなかったので、なかなか診断がつかず、母があちこちの病院を駆けずりまわってくれました。それから今日まで 50 年、特に制約を受けたとかはなかったです。というのも、最初の主治医の先生が「注射を打っていれば、普通に過ごせるからね」と言ってくれたからです。その言葉がずっと印象に残っていて、そこまで意識せずにやってこられたのだと思います。仕事は、自分が患者で医療現場に近いところにいたからか、医療に携わりたいという気持ちが強く、医学部の公衆衛生学教室で勉強しながら仕事をさせてもらいました。その後も管理栄養士試験で資格を取るなど、どんどんチャレンジしてきました。
今は母が大切に営んできたお店を継いでいます。私は 7 代目となり、経営業務にも費やす日々。古くからある店なので、地元のお客さんが親子で利用してくれるのがうれしいです。母が必死になって病院を探し、熱心な先生方との出会いがあって、今の私がいるわけで、母と先生方にはとても感謝しています。その場その場でやれることを地に足つけて一生懸命やり、家業をしっかり守っていきたいです。

世界糖尿病デーとは

拡大を続ける糖尿病の脅威を踏まえ、2006 年 12 月 20 日、国連は国連総会で、国際糖尿病連合(IDF)が要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を加盟 192 カ国の全会一致で可決しました。同時に、従来、IDF ならびに世界保健機関(WHO)が定めていた 11 月 14 日を「世界糖尿病デー」として指定しました。IDFは決議に先駆け、”Unite for Diabetes”(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズと、国連や空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」を使用したシンボルマークを採用。全世界での糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。
(出典:World Diabetes Day Committee in Japan www.wddj.jp/01_howto.htm

イーライリリー・アンド・カンパニーの糖尿病事業について

イーライリリー・アンド・カンパニーは 1923 年に世界で初めてインスリン製剤を開発して以来、糖尿病ケアの分野において常に世界をリードしてきました。現在も、糖尿病患者さんやケアを行う人々の様々なニーズに応えることで、この伝統を築いています。研究開発や事業提携、拡大し続ける幅広い医薬品ポートフォリオ、そして、医薬品からサポートプログラムをはじめとする実質的なソリューションを提供し続けることを通じて、世界中の糖尿病患者さんの生活の改善に努めます。詳細はウェブサイトをご覧ください。
www.lillydiabetes.com

日本イーライリリー株式会社について

日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社で、人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じて日本の医療に貢献しています。統合失調症、うつ、双極性障害、注意欠如・多動症(AD/HD)、疼痛、がん(非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、悪性胸膜中皮腫、尿路上皮がん、乳がん、卵巣がん、悪性リンパ腫、胃がん、結腸・直腸がん)、糖尿病、成長障害、骨粗鬆症などの治療薬を提供しています。また、アルツハイマー型認知症、関節リウマチ、乾癬などの診断薬・治療薬の開発を行っています。詳細はウェブサイトをご覧ください。
www.lilly.co.jp