GLP-1を利用した糖尿病のお薬 「GLP-1受容体作動薬」

血糖値を下げる働きをもつGLP-1を治療に利用したのが「GLP-1受容体作動薬」です。
GLP-1はアミノ酸がつながってできていますが、GLP-1受容体作動薬はGLP-1とほぼ同じアミノ酸でできており、投与すると体内でGLP-1と同じように働きます。
しかし、体にもともと備わっているGLP-1には1つ弱点があります。
GLP-1は小腸から分泌された後、わずか数分でDPP-4(ディーピーピーフォー)という分解酵素によってアミノ酸の一部が切断され、血糖値を下げる働きを失ってしまいます。
GLP-1受容体作動薬にはいくつかの種類がありますが、どの薬剤もDPP-4による切断を逃れるための工夫がされていて(その方法は薬によってさまざま)、体内にあるGLP-1よりも長時間働きが保たれます。
なお、DPP-4の働きを妨げることで体内のGLP-1を活躍させる薬剤もあり、これらは「DPP-4阻害薬」とよばれています。

【参考資料】
1)山根俊介,稲垣暢也. 月刊糖尿病 2011;3(別冊):59
2)弘世貴久(編). もう手放せない GLP-1受容体作動薬,フジメディカル出版,2013
3)鈴木吉彦. よくわかる最新医学 糖尿病 最新治療・最新薬,主婦の友社,2014