GLP-1受容体作動薬の特徴

糖尿病治療薬には様々な種類がありますが、種類によって血糖値を下げる効果に違いがあります。
GLP-1受容体作動薬は血糖低下効果が強く、インスリンにも劣らないといわれています。
現在の糖尿病治療では、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を7.0%未満に下げることが目標とされていますが、GLP-1受容体作動薬は目標達成のための強い味方といえるでしょう。
一方、糖尿病の治療では、低血糖を起こさないようにすることも大切です。
GLP-1受容体作動薬は血糖値が高いときだけ働き、低いときには働かないので、低血糖を起こしにくいというメリットがあります(ただし、他の薬剤と一緒に使う場合は低血糖への注意が必要です)。
また、胃の中の食物を腸へ送り出す速度を遅くするという働きがあるので、食後の血糖値上昇をおさえます。さらに、脳の食欲を司る部分に働きかけて食欲をおさえる作用もあり、体重の増加をきたしにくいとされています。ただ、体重の変化は個人差や使用量、併用薬などの影響などがあるので、一様ではありません。

【参考資料】
1)山根俊介,稲垣暢也. 月刊糖尿病 2011;3(別冊):59
2)弘世貴久(編). もう手放せない GLP-1受容体作動薬,フジメディカル出版,2013
3)日本糖尿病学会. 糖尿病治療ガイド 2014-2015,文光堂,2014